8月29日にお伝えした「みどり市中学校英語弁論大会」が、9月7日(木)に笠懸公民館に於いて行われました。本校から3年女子生徒2名が出場しました。

5校9名で弁論を競い合い、結果、
1名が見事、第1位に輝きました。おめでとうございます。この生徒は、この後行われる県大会に、みどり市代表として臨みます。なお、県大会は、ビデオ審査となります。

もう一人の生徒は、「内容がよかった。」とお褒めの言葉をいただきましたが、入賞である3位以内には入ることはできませんでした。よく努力もし、頑張りました。

二人とも内容もよく、それを適切な発音と抑揚で、わかりやすく聴衆に伝えることができました。

○「内容がよかった」と褒められた生徒のスピーチ(要旨)

Unconscious Bias(無意識の偏見)

 私には異性の幼馴染がいて、一人の人間として大好きだけれどそのことを「恋愛」と結び付けられてしまう。「男女は”恋愛”」「同性同士は”友情”」という考えが今の日本には残っているためで、それが大多数の言う「普通」なのかもしれない。
 赤ちゃんを抱っこして夕食の買い物をしている人と会社で部下に 指示を出している人がいると、多くの人が最初は女の人を、あとの方は男の人を想像したと思うが、これは「無意識の偏見」です。
 学校の制服もパンツやスカートが自由に選べる時代になってきたが、最初は「上がセーラー服なのに下がズボンって変!」なんて自分も思っていたが、見慣れると全然違和感がなくなり、これまで経験してきた景色がちょっと変わると考えも自然と変わるのだなと気づきました。
 「少数」でも校則として周りから認められる環境によって、それが「普通」になってきます。男女の友情が少数にしか認められていない私の周りの環境は、私には生活しづらいものです。相手の考えや状況を自分の物差しだけで勝手に決めつける今の環境を変えていき、互いを尊重し合い認め合っていけば、世の中は今よりきっと過ごしやすくなるだろうと私は思う。

○第1位に選ばれた生徒のスピーチ(要旨)

To Know Japan(日本を知ること)

 日本とは明らかに違う文化や宗教の欧米の国に対し、歴史上や人の見た目など、日本と大きく変わるところがない韓国や中国はその国の良いところや特徴を見つけたり、感じたりするのが難しいと思います。
 私が中国に行ったときは、「あまり日本と変わらないな」と思いました。中国を感じたのは僅かな屋台や古い町並みだけで、上海は東京同様ビルがあり、湖北省は群馬の田舎と変わりませんでした。
 私は中国語が話せないので、日本と同じような環境にいても、日本にいるときのように過ごすのは、とても難しかったのですが、中国語を頑張って話したり、知ったり、感じるたりするのは楽しく、勉強になりました。環境などの見た目だけでなく、見えない違いからも文化の違いを感じることができ、楽しむことができる。
 中国とアメリカを比べてみると共通点がいくつも見つかりました。①どちらとも家には土足で上がります。②中国とアメリカでは遠慮することがありません。日本と似ている中国と全く違うアメリカでも様々な共通点があり、そのため、日本と中国の違いを見つけることや、中国の特徴を知ることができます。
 日本と全然違う国を知ることは日本の特徴を知ることにもつながります。国境を越えた国を知ったり感じたり、関わり合ったりすることはとても素晴らしいことで、 私はこれからも他の国の文化を大切にしながら、日本の文化の良いところを世界に広げていきたいです。日本と全然違う国を知ることは日本を知ることになり、日本と似ている国を知ることは日本と全く違う国を知ることにもなるのです。

   

スピーチ本番         ドキドキしながら順番を待つ

  

会場のよぅす           仲間のスピーチを聞く姿

  

スピーチ本番                教育長より表彰を受ける

  

本校ALTが代表コメント         入賞者の3人(中央が本校生徒)