6月29日(木)の5~6校時、講師に理学療法士として病院勤務をなさってる保護者の方をお迎えし、「リハビリテーションと理学療法士の仕事内容」をテーマに職業について講演をいただきました。
 講演者の方は、ずっと山形県で過ごしていましたが、高校卒業後に今の職業につくための大学を調べ、近くでは群馬大学にしか希望する学科がなかったため、群馬県での生活が始まり、今に至ったそうです。

 最初にリハビリテーション(病気・障害によってそれまでの生活が営めなくなった人が、再び充実した生活を取り戻すこと)と、リハビリテーションが必要な患者さんに対して、理学療法、作業療法、言語療法の観点からリハビリテーションを進めていくことの必要性が話されました。また、一人ひとりの患者に対して、チームで対応し、チームにはたくさんの職種が関わることも話されました。各療法について、具体的に内容をスクリーンに投影ながら説明されたので、生徒に内容がよく伝わっていました。
 出勤してから退勤までの1日を例に、各患者さん一人ひとりの状態を共有し、対応していくことや、職場でのコミュニケーション、翌日に引き継ぐ情報を整理すること等の重要性についも話されました。

 紙面で協力していただいた美容師をなさってる保護者については、2年職員が代読し生徒に伝えました。
 小さいときから家族の髪の毛を、とかしたり結んであげたりすることが好きだったことが、その後の職業に大きく影響したことや、国家試験に合格し、美容師の技術を上げ、お客さんとコミュニケーションを大切にすることが必要なことが述べられていました。また、常に新しい情報を収集し、ヘアスタイルの研究、カット技術の向上に努めなければならないという大変さも述べられていました。

 お二人の講演から、進路に向けて納得のいく道を選び、自分の希望した職業に就けたとしてもそれで終わりではなく、その後の毎日の努力が大切であることが生徒に伝わった講演会でした。

 仕事や時間の関係で、「協力したかったができなかった」とお思いの保護者の方もたくさんいらっしゃったと思います。今までのキャリア講演会をご家庭で話題にし、保護者の方の仕事についてもお子さんに話す機会が持てるとよいですね。

  

講演内容                                 講師様

  

リハビリが必要な人                           患者さんと関わる職種について

  

起居動作練習について                          1日の始まりはミーティングから

  

お礼の言葉                               美容師をしている保護者の職業紹介